ムラサキシジミ (紫蜆 :チョウ目シジミチョウ科)

大沢緑地の水田は、いまの時期はレンゲ畑になっている。レンゲの花やスズメノテッポウやクローバがびっしりと生えている。畦ちかくの杉の枝先から茶色の小さなチョウが空間に飛び出してグイグイ高度を増し、杉の頂の方へ消えていった。この場所で、その小さなチョウを見かけるのはこの春2度目である(最初は3月27日)。どうも、ムラサキシジミらしいと見当を付けていた。
杉の根元はホタルを養殖している小川で、流れに沿ってシラカシ(たぶん)の低い生垣が組んである。その生垣の上でそのチョウがチラチラ舞っていた。茶色と輝く青とが、羽ばたくたびにチラチラ目を刺激する。シラカシの葉に止まり、ゆっくりと表翅の青をみせた。翅の裾がぼろぼろになっているが、ムラサキシジミは成虫で越冬するそうだから、こいつは冬を越して、産卵し次世代をつくる大仕事の最中なのだろう。

('08) 4月15日撮影 於野川・大沢緑地付近
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