フユシャク (冬尺蛾の1種 :チョウ目シャクガ科)

1,2週間前から、雑木林の下を白い蛾がチラチラ飛びはじめた。冬になると現れるシャクガ(尺蛾)の仲間なのでフユシャクと総称されている。日本には30余種いるそうである。これは昼間活動する種類で、おそらくクロスジフユエダシャク♂だろうと思う。
蛾なので、多くの種類は夜間に活動する。そのために、マニアは凍てつく深夜、懐中電灯を持って林中をさまようらしい。変温動物である蛾が、零度近い気温にもかかわらず交尾し産卵する不思議を味わうのである。メス♀はその寒さの中での産卵に特化するためか、ほとんど翅が退化しイモムシ状で、自身は動かずにフェロモンを出して♂を呼び寄せる。

('08) 12月7日撮影 於府中市
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