ビロードツリアブ (天鵞絨吊虻 :ハエ目ツリアブ科)

ハエ目にツリアブ科というのがあって、ホバリングが得意なので空中に“吊り下げられている”とみなした命名。日本で普通に見られるのが10種近くいるというが、わたしはこのビロードツリアブが初見である。
フカフカの毛が生えていて、ユニコーンのような尖った口吻が突き出しているのが、なんとも、面白い。体長は1pほど。写真の黒い部分はフカフカの毛を通して腹部が直に見えているところ。春の今ごろにのみ見られ、地上10〜20pを高速で飛翔し、ホバリングし、ふいに草に止まる。長い口吻で各種の花の蜜を吸うというが、わたしはまだこいつが蜜を吸っているのを写していない。
ホバリングしているのを写したいと数日努力したのだが、難しい。前・中脚を前方へ突き出し、後脚を後ろになびかせるのが、飛翔スタイルらしい。

('09) 4月9日撮影 於小金井市
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