キスジセアカカギバラバチ (黄筋背赤鉤腹蜂 :ハチ目カギバラバチ科)

ひと目見て“あっ、これは珍しいぞ!”と思える種があるものだが、本種はまさしくそうだった。散策路のすぐ脇の高さ30pに満たない幼木の葉の上でゴソゴソ動いているこいつに、低い角度で冬の陽があたっていた。気温が低いせいもあるのか、すこしも警戒せず、数pの至近で撮影できた。
胸が赤く腹に黄帯があり、翅に黒斑がある。体長は1pほど。触角が長く、脚に白い部分がある。動作は寄生蠅のような感じがしたが、触角からハエではなくハチであることが分かり、これだけ派手なら種が特定できるだろうと思ってネット上で探した。カギバラバチ科という特殊な寄生様式をもつグループがあるのだそうだ。あまりに寄生の仕方が複雑で、説明を読んでも頭に入らない。最終的には、なんとスズメバチ類に寄生するという。関連情報をこちらにも載せた。

('09) 11月26日撮影 於小金井市
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