ハキリバチの仲間 (葉切蜂の仲間 :ハチ目ハキリバチ科)

多磨霊園の各墓域は、周囲に大谷石などを積んで境界としているが、その目地めじに隙間があるらしく、葉を抱えたハチが入っていくのを目にした。分かりやすい説明のためにこう書かざるを得ないが、何も予期しないで最初にこれを目にしたとき、わたしは“下半分がグリーンの珍しいハチが飛んでる!”と思った。すぐ見失ったのだが、その時ハチは巣穴に入ったのだと思う。その場でしばらくキョロキョロしていると、1分足らずで再び“下半身がグリーン”のハチが飛んできた。今度はハキリバチの一種であることに気がついた。
ハキリバチの葉を丸く切りとる作業はとても手早いものである。手ぶらで出ていったハチが葉を抱えて戻って来るまで、このハチの場合42秒、50秒だった。わずかこの2回しか判明しなかった。このハキリバチがもう戻って来なかったのである。オンブバッタが写っていることは、帰宅して画像を調べていて、初めて気がついた。
絵合わせでバラハキリバチだろうと思うが、確証がないので、ハキリバチの仲間ということにしておく。バラ愛好家には迷惑だろうが、ハキリバチの働いている様子は実に魅力的なものである。じっくりと写せる機会を待ちたい。

('11) 10月7日撮影 於府中市
写真をクリックすると大きくなります。2画面あります
前へ 次へ HOMEへ
inserted by FC2 system