アメリカミズアブ (亜米利加水虻 :ハエ目ミズアブ科)

1.5cmほどのバランスの取れた体つきの黒いアブ。長い二股に分かれた触角と縞模様のある複眼が特徴。脚は白い。第2次大戦後、北米から日本に入って来て、現在は本州以南に広く分布しているとされる。在来種のコウカアブ(後架虻 後架は便所の意)と似ているが、後者は触角は短く、複眼は黒く、脚も黒褐色。
汲み取り便所が少なくなって、コウカアブやアメリカミズアブと人糞との連想がなくなってきた。近頃はゴミ溜め・堆肥・コンポストなどとの連想で、彼らに“不快害虫”というレッテルが貼られるようだ。幼虫のウジが気持ち悪いとされる。人間の手前勝手もいい加減にしろ、と言いたい。有機物の有力な分解者として評価されるべきだ。

('11) 10月26日撮影 於小金井市
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