伐採された枯木の上を走っている6〜7mmの黒い姿をよく見かける。上翅の先の方に黄色い模様が入っている。わたしはそれを“W”と見て、昨年から“Wの甲虫”と呼んでかなり写した。 動きはすばやく、敏感に木の裏側へかくれる。たまに不意に止まるので、そういうチャンスを待って写す。こいつが飛び立ったのを見たことがないが、樹皮上の世界に特化しているのだろうか。わたしの想像にすぎない。 ギョロ目で、上翅に明確な溝が走っている。図鑑には「触角・口肢・脚は赤褐色」とある。「口肢」とは、昆虫の口器の一部で「小あごひげ、下唇ひげ」のことだという。おそらく、写真の口の両側に短く伸びているものを指すのだろう。 |