シロテンハナムグリ (白天花潜 ;甲虫目コガネムシ科)

接写すると金属光沢と点刻がとてもきれいなので、樹液に来ているシロテンハナムグリを今夏はかなりの枚数すでに写した。ところが、これとよく似ているというシラホシハナムグリを写していないので比較できず、自信がない。四角い頭の、前縁のまん中がすこし凹んでいるのがシロテン、凹みがほとんどないのがシラホシだという。図鑑によると「頭楯の前縁は上反し、その中央は湾入する」(シロテン)、「頭楯の前縁は僅かに上反し、その中央は殆ど湾入しない」(シラホシ)。
前縁が「上反」しているので、困ったことにどの角度から写すかによって「湾入」の度合が異なって見える。たんに「殆ど湾入しない」ように写ってもそれだけでシラホシと即断できない。逆にはっきり凹みが見えるようならシロテンとして良い。
西日本にはシラホシが多いらしいが、東京には少ないようだ。わたしはまだシラホシとおぼしき個体にお目にかかっていない。なお、シラホシは銅紫色である。シロテンは色変わりが多様だが、緑色っぽいのはシロテンとしてよいことになる。

('12) 8月31日撮影 於府中市
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