冬の探虫法のひとつに大樹の幹を丹念に見て歩くというのがある。他の季節でもよいのだが、冬は地上や草むらに虫がいないので、樹皮探虫が特に意味を持ってくる。わたしはチャタテムシなど小さい虫を目当てに歩いているが、予期していなかった蛾が木に張り付いているのに出くわすことがある。たいていは見事な保護色で幹に融け込んでいるので、驚きとともに気付く。 ウスミドリナミシャクは横幅(翼開長)が2.5cmほどで、キリッと引き締まった感じを受ける蛾。名前もいいですね。前脚が外側に直角に曲がることと長い口吻が特徴。写真はケヤキの幹で太陽光が直射している。 |