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第二巻 52
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軒あやめうり

毎年五月の三日頃より
菖蒲や/\と呼て町中
を賣あるく今 軒に
菖蒲を上る家絶へ
たれ 至然此あやめ賣も
後を断て来らず


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「あやめ」と言っているが、花菖蒲ではなく香りの高い菖蒲のこと。それを、五月の節句に屋根に投げ上げた。または、差した。これは、藁葺き屋根にふさわしい行事である。

モース『日本その日その日』の「日光への旅」の中に、藁葺き屋根に菖蒲が刺してあるスケッチがあった。

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