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第四巻 23
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□龜
(
せふがくぼ
)
賣
□龜は平素の賣品に
あらざれどもたま/\
此龜のとれし時
ハ
両人
若しく三四人かゝりにて
是を荷ひ慈善家
を持行賣付るものなり
又此龜を求めたる家
ハ
龜に十分酒なとをあたて
後船にて深川沖へ放
すものなり
◆-◆
□はJISの中に、適当な字が見当たらない。『和漢三才図会』の「うみがめ」(右図)で使われている字が近いのではないかと思う。なお「イゝクヒ」とは「魚を採餌する」という意味。(
国会図書館の『和漢三才図会』(内藤書屋1890)巻五、巻第四十六 を使用
)
「正覚坊 しょうがくぼう」はアオウミガメの異称(大辞泉)。
「酒などあたて」は「あたへて」の脱字。
◆-◆
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