画像をクリックすると、拡大する。
|
第七巻 19
【 前へ : 目次 : 次へ】
◆-◆
「荷ひ鳧」は「担いけり」
江戸時代の風鈴売りだが、菊池貴一郎『絵本風俗往来』が書いている。
風鈴賣
荷箱に糸立莚の日除、屋根を覆ひ、箱の巡りに種々の風鈴をうつくしくして釣、至って静かにあゆみつゝ賣る。風鈴は風にさそはれ、いと涼味の音色をおくるより、呼聲はなし。只大風の時は出来らず。
「糸立莚」とは、縦を麻糸で、横を藁(わら)や藺(い)で織った莚。日よけ、雨よけ、または物を包むために用いた。いとだてむしろ。(日本国語大辞典)
◆-◆
【 前へ : 目次 : 次へ】
|