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第七巻 41
塩売りに出かけ、帰路が月になった。波が月に輝いている。 「浪の花」は塩のこと。 柳田国男「塩雑談」(昭和10年1935)に次のような一節がある。 塩は又、他の商品に比較すれば軽目の商品であった。一袋の塩は穀物などならば二三俵にも匹敵したから、自然かうした商人の旅商いは距離の遠きを厭わず、また生物とも違って幾日の行程を経ても障りはなかった。それで、後世手に職のある屋根屋、石屋などが出てくるまでは、塩売りは。最も見聞の広い遠路の旅人であった。(全集14巻p478)勉強ついでに、『七十一番歌合』第38左の「しほうり」を参照する。 |