画像をクリックすると、拡大する。

第七巻 41
 【 前へ : 目次 : 次へ

塩売や
月に戻れは
浪の花

◆-◆

塩売りに出かけ、帰路が月になった。波が月に輝いている。
「浪の花」は塩のこと。

柳田国男「塩雑談」(昭和10年1935)に次のような一節がある。
塩は又、他の商品に比較すれば軽目の商品であった。一袋の塩は穀物などならば二三俵にも匹敵したから、自然かうした商人の旅商いは距離の遠きを厭わず、また生物とも違って幾日の行程を経ても障りはなかった。それで、後世手に職のある屋根屋、石屋などが出てくるまでは、塩売りは。最も見聞の広い遠路の旅人であった。全集14巻p478
勉強ついでに、『七十一番歌合』第38左の「しほうり」を参照する。

◆-◆
 【 前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system