クチナシ
(梔子の実)
牧野の『学生版日本植物図鑑』には、クチナシの名前について「熟しても開裂しない果実に基づく、また宿存するくちばし状のがくをクチと呼び、細かい種子のある果実をナシに見たてた名ともいう」と言っている。後者なら「嘴梨」である。いずれにしても、クチナシの実に注目して名前が出来たというのである。
梅雨時に咲く花は純白で、強い芳香が印象的である。冬になると濃緑の葉の間に黄橙の実となって結ぶ。これは黄色い染料として有名で、うちでは正月料理のキントンの色づけに使う。ご近所の料理好きの方に分けてあげたりもする。今年は実が良くついている方である。放置しておくと、ヒヨドリが食べてしまうので、収穫する。
('05) 12月23日撮影
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