ガマ (東蟾蜍)

日本のガマは、本州東北部(西は近畿から山陰東部まで)にアズマヒキガエル、本州西南部(近畿から中国以西)・九州・四国にニホンヒキガエルが分布するとされる。しかし、北海道南部にはアズマヒキガエルが人為移入され、東京・仙台などの都市部にはニホンヒキガエルが人為移入されているという(『日本カエル図鑑』)。それじゃあ、アズマヒキガエルとニホンヒキガエルの違いは何かというと、形態的には「鼓膜が小さい程度の形態差をもつだけ」であるが、蛋白質組成が違い遺伝的分化があることは確かなのだそうだ。要するに、東京のガマがアズマなのかニホンなのか素人は区別できないというのが本当らしい。
寒かった今年の春は例年よりもガマの現れるのが遅れたが、2月下旬には「クッ、クッ」というガマの声がしはじめ、ひどく寒い日があるのにもかかわらず、池に卵塊が生み放たれていた。暖かい日には、突如といってもいい感じでガマが現れて、池の内外で組んずほぐれつのカエル合戦を演じていた。わたしが確認できたのは同時に6匹が最大だった。写真のは、たぶん、若いオスだろうと思う。体は小さい方である。
('06) 3月7日撮影 
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