ニホントカゲ (日本蜥蜴)

たいていの都市河川と同じように野川も護岸工事で堤防をがっちりと造ってあるが、ありがたいことに肝心の水流の両側は水草や雑草が生えるにまかせた地面が残されている。堤防の上からそこへ下りて、地面の道を歩くことができる。そういう道が野川公園を抜けるまで3kmほど続く。この野川沿いの道に下りたとたん、堤防の水抜きのビニールパイプで「春眠暁を覚えず」をやっているトカゲに出会った。頭部には脱皮の痕らしいものが残っている。実に美しい深い色合いですね。
水抜きパイプは数m間隔で並んでいるので、すぐ隣りも調べたが、なんと3つ並んでニホントカゲが居眠りしていた。そのうちのひとつは「幼体」で(若いのをこう言うらしい)青紫色の金属光沢をした尻尾だった。この日は3km下流まで歩いたのだが、はじめに出会った3つ以外に、どの水抜きパイプでもトカゲと出会うことはなかった。
('06) 3月27日撮影 於小金井市の野川
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