都会でゴミあさりしているのはハシブトガラスがほとんどなので、カラスを見ると「ああ、ブトか」と決めつけてしまいがちだったが、府中に引っ越してきて、そうでもないことに気がついた。ブトのほうが多いことはたしかだが、ボソもまちがいなくいるので双眼鏡などでたしかめるようにしている。 府中美術館が亜欧堂田善展をやっているのは知っていたが、なかなか見に行く余裕がなかった。会期末近くなってやっと見に行った。とても立派な美術館であることを知った。その建物の前の桜並木のしたにボソが1羽いて、ピンク色の花殻の地面をけとばしながら歩きまわっていた。カラスは利口で、カメラを向けるとススッと遠ざかるので、案外写すのは難しい。 |