ヌバタマ (ぬば玉)

桧扇は桧の薄板をとじ合わせてつくった扇で、律令時代に笏に代えて持つことがあった。絵が施され高位の婦人の持ちものともなった。白緑色の平たい葉の重なり具合が桧扇のようであるので、ヒオウギの名がついた。写真左にぼけているが葉が写っている。わたしは、花の色が頭にあって、「緋扇」だとばかり思っていた。この実はじつに固く、真黒の球の集塊となって、秋天を映す。
俳人のMさんの裏庭で、デジカメを向けていると「それが、ヌバタマですよ」と教えて下さった。ウバタマともいう。
Mさんは先を2つに裂いた竹竿をソロソロとのばして、柿を採って下さった。わたしは何十年ぶりかでそれをやらしてもらったが、首がだるくなる割に落とす柿が多くて、笑われた。
('06) 11月3日撮影 於鳥取県伯耆町
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