エチゼンクラゲ (越前水母)

島根半島の北側の、隠岐と向かいあうような位置にある雲津(くもづ)は入り組んだ天然の良港である。境水道側から急峻な山道をこえ、紺碧の海面をたたえた港に達すると、まるで別天地のような静寂だった。湾奥から外洋は見えず、小さな岬の付け根に諏訪神社があり、その岬を回ると日本海へ開いた湾口がみえる。
諏訪神社をめざして歩く途中、海草の多い澄んだ岸近くに、巨大なアズキ色のエチゼンクラゲがいくつも漂っていた。写真のもので径1.5mほどあり、横になりながら部厚い傘をうごめかせていた。この湾奥まで吹き寄せられてきたものなのであろう。ベラなどの小魚が遊ぶ姿はよく見えたが、これ以外のクラゲはいなかった。
('06) 11月4日撮影 於島根半島美保関町雲津
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