リュウノウギク (竜脳菊)

自然観察園のフェンス沿いに白菊が長くかたまって咲いている。花びらがポッタリした感じで全体の印象が丸っこくてかわいらしい。園の入り口にその時咲いている花を紹介する掲示板があるのだが、それをみると「リュウノウギク」とある。変な名前だな、と思った。「リュウノギク」の間違いじゃないか、とさえ思った。
図鑑を調べてみると、龍脳という植物性香料・薬物の香りに似ている芳香を持つので、この名があるという。それで、翌日もう一度行って確かめてみた。花の香はちょっと渋目のにおいがするが、そう特別ではない。葉を折ってもみしだくと、樟脳のような少し刺激のある香りがはっきりしてくる。ちょっと生臭いようなところもある。
秋遅く咲くこのキクは日本固有種で、遺伝的には日本の菊の祖系に近いものだという。
('06) 11月8日撮影 於野川公園の自然観察園
写真をクリックすると大きくなります
前へ 次へ HOMEへ
inserted by FC2 system