浅間山[せんげんやま]の東の3分の1ほどは多磨霊園の中にくい込んでいる。霊園の中の、浅間山東端の山裾あたりはいつも鳥が多いところだ。日だまりでじっとしていると、桜の枝に茶色の鳥がとまった。今はまったく葉がないので、鳥の姿がよく見える。すこしも鳴き声を出さないが、フウワリとしたアプローチで目標点に停まる様子は特徴あるもので、モズと知れる。惜しげもなくデジカメのシャッターを切りながら、すこしずつ近づく。モズは移動してもそんなに遠くへ行ってしまわないことが多いので、飛びたってもあわてずに寄っていく。何度かの移動で、5mほど先の墓石の上にいるのを撮った。霊園ではこういう接近がし易いので、なかなか面白いカメラ・ハンティングができる。 図鑑によると、過眼線が赤茶だったりクチバシ付け根下に茶斑があることから、1年目の冬をむかえた若い成体らしい。 |