晴れた野川公園でぶらぶら歩きしていると、人けの少ない芝生の起伏で多数の鳥の群が沸き立つように動いているのが見えた。はじめはスズメの群かと思っていた。木から木に体を隠しながら接近していくと、シメの大群であることが分かった。100羽はいるだろう。 15mほど離れた赤松の根元に座り込んでじっとしていると、地上で餌を啄んでいるらしい群がよくみえる。シメは意外に大きい。シックな色合いは美しい。散歩の人が近づくと一斉に飛びたって、周辺の木の枝にとまる。そのときには舌打ちするような「チチッ、チチッ」という声がやかましいほどひびく。しばらくすると、また、地上に戻る。この群にはカワラヒワも混じっていた。 |