オオイヌノフグリ (大犬の睾丸)

野川公園のひろい芝生に桜の大木が並んでいるところがある。のびのびと枝を伸びるだけ伸ばしていて、枝先が地面スレスレまで下がっている。その枝先の辺りはひとが踏み込めないためか、オオイヌノフグリの空色の花がいちめんに群がっていて、冬枯れた芝生の中に、遠目には青い敷物が拡げられているように見える。わたしは子供のころから、この空色に、何よりも春先の季節の動きを感じてきた。
欧州原産で、明治初期に渡来したのだという。とても帰化植物とは思えないほど目になじんでいるが、そういわれてみると、この明るい空色はヨーロッパの高い空にふさわしい色彩のような気もしてくる。
('07) 2月28日撮影 於野川公園
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