久しぶりに、夏の高尾山に行ってみた。「ちかごろ東京付近の里山はヒルが殖えているところがあって、閉口した」と丹沢に出かけた人から聞いた。高尾山はさすがにそんなことはないが、暑くて風のない谷筋はサウナ状態の山歩きだった。 尾根にあがるとクサギが咲いていて、それに黒いアゲハが寄ってきていた。クロアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハの3種だったが、足場が悪くて、空を背景に見上げるアングルしかなく、うまく写せなかった。あきらめていると、急に手の届くようなところにカラスアゲハが青緑の翅をきらめかせながら止まった。慌てて振り向きざまにシャッターを2枚きった。そのうちのひとつ。 |