わたしはトカゲ・ヘビ・カエルの類のファンなので、心待ちにしていたが、この日ついに木道をチョロチョロ走るカナヘビを見つけた。今シーズン初めてである。やや小さ目のもので、体長20p足らずだとおもう。木道に腰をおろして、彼の動くのをいくつか写しているうちに、どんどんわたしの方に寄ってきた。1m程まで接近したときの映像である(わたしの望遠マクロの最短距離は95p)。 蝶やトンボの美しさにはいつも感歎するが、脊椎動物の“表情”はそれらとは次元の違う“生き生きしている!”と思わせるものがある。このカナヘビの眼にわたしはどう見えているのだろう、と想像せざるを得ない、近しさを覚える。蝶やトンボの複眼にはそれは感じない。 |