日付が半年前のものになっていることに注意。この美しいトンボの産卵シーンが、2008年のわたしのベストショットである。これを撮影したときにはこのトンボの名前が分からなかっただけでなく、湿った林床で“あたかも産卵をしているかのようなしぐさ”をしていることの意味が理解できなかった。トンボは水面か、その近辺で産卵し、幼虫のヤゴは水中生活をするという固定観念があったので、自分で目撃したこの映像の意味が分からなかったのである。それで発表のタイミングを失っていた。 数ヶ月後に、これがサラサヤンマの普通の産卵であることを知った。そして、このサラサヤンマは、わたしがフィールドにしている国分寺崖線の下の泉や雑木林を象徴するトンボであると考えることができるとの思いをこめて、《今年のベストショット》とした。この後はこちらを読んで欲しい。 |