ツマグロキンバエ (節分草と端黒金蝿 :ハエ目クロバエ科)

野川公園の節分草を写していたら、1pほどのアブのような黒い虫がいたので驚いた。今シーズンで最初に見た、花に来ている昆虫だったから。
節分草の花弁が1pほどだから、この虫は1p足らずだ。長く杖のように口が飛び出している。複眼に不思議な縞がある。全体の体形はハチ・アブ類である。背中が緑っぽい金属光沢。さらに、翅の先が褐色になっているが、これが決め手となった。「端黒」である。
ネットで調べて、ツマグロキンバエというらしいことは見当がついた。キンバエというがこれはもっぱら花に来る種類で、ごく普通種らしい。2月初旬から節分草にくるのだから、成虫で越冬するのだろう。多くのサイトでは4〜11月と書いているが、1月に花に来た写真を掲げているサイトを2つ見つけた(かかしさんの窓と、田中川の生き物調査隊)。腹が茶色っぽいのと黒っぽいのと、ツマグロキンバエにも変異があるのかも知れない。

('09) 2月10日撮影 於小金井市
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