キリウジガガンボ (切蛆大蚊、蚊姥 :ハエ目ガガンボ科)

ガガンボは双翅目(=ハエ目)で、後翅が「平均棍」というちっちゃな殴り棒のようになっている。それは、この写真でも確かめられる。5pほどで脚がむやみに長いが、ヨレヨレとしていて、頼りない。無理につかまえようとすると、脚が簡単に取れてしまう。蚊とちがい吸血性などないので、特に怖れる必要はない。
ほたるの養殖をしている大沢緑地のちいさな水流の傍から飛びたって、枯れた水田の上に降りた。腹に茶色のグラデーションがついていてじつに美しい。幼虫は水田にいて稲の根を切るので害虫扱いされていたそうだ。それで「切蛆」という直接的な名前がついた。腹端が丸いこの個体は♂で、♀は錐状に尖っているそうだ。(平均棍の拡大写真と、カノオバサンの方言についてこちらを見てください。)

('09) 3月7日撮影 於小金井市
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