クロアゲハ (黒揚羽 :チョウ目アゲハチョウ科)

野川の泥で固まった岸に、クロアゲハが来て吸水していた。新鮮でみずみずしい翅だった。この時は、アオスジアゲハとこのクロアゲハが各1羽ずつ、落ちついて吸水していた。
野川は都市郊外の緑地帯を流れる川なので、お役所の計画で堤防工事や巨大パイプ埋設工事などが冬から春にかけて、容赦なく行われる。そのたびに水量は激変し、泥水が流れる。昨年度の工事でいちばんショックだったのは、川岸の立木(桑など)を徹底的に切り払ってしまったことだった。
生物にとって決して棲みやすい環境とはいえない野川であるが、水気を含んだ泥の岸は、チョウの給水場所として探虫散歩の目の付けどころのひとつなのである。

('09) 5月3日撮影 於小金井市
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