カノコガ (鹿の子蛾 :チョウ目ヒトリガ科)

浅間山に入っていくと、カノコガの発生時期だったらしく、何匹ものカノコガをあちこちで見かけた。翅の白黒の鹿の子模様がよく目立つが、黒い胴と2つの橙色の輪は、ドロバチ類(エントツドロバチなど)の擬態であると考えられているらしい。
カノコガの最大の特徴は、なんといっても、昼間行動する蛾であるということだ。ドロバチ類への擬態が考えられるのも、視覚が重視される生態を意味している。通常の蛾では繁殖行動でフェロモン(嗅覚)が重要だが、昼間活動する蛾の代表種であるカノコガを用いて、視覚とにおい物質がどのように助け合っているかという研究がなされているという(岐阜大昆虫生態学研・近藤勇介、)。

('09) 6月9日撮影 於府中市
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