体長15mmはある大型のハエで翅をハの字に開いて止まる。剛毛が生えていて背中に縦黒すじが明らかなので、セスジハリバエの仲間だろうが、顔の様子が変わっている。そもそも、触角が見えていない。が、触角に付いている細毛らしきものが見えている(別角度からの拡大写真こちら)。触角は顔の下側にあるのか。 ヤドリバエ科という寄生蠅の大きなグループがあり、秋口に増え、チョウやガ、カメムシなどの幼虫に卵を産みつけて寄生する。本種はほとんど図鑑類に収録されておらず、九州大学の「目録」がすでに350種以上記録しており、毎年新種が増加しているという。したがって、写真だけで種名を決めるのはほとんど不可能。本欄でこれまでに取り上げたのはマルボシヒラタヤドリバエだけだと思う。 |