今年はアリに挑戦しようか、などと思って、虫たちが盛んに動きだした野に出た。アリの撮影はとても難しい。小さいくせに動きが速く、しかも、たえず動きまわる。石を越え草を登り、蔓を渡り、杭を大絶壁のはずなのに苦もなくよじ登って行く。マクロ撮影のテクニックの練習にもなる。しかも、写して拡大してみると、アリは黒光りして精悍で美しい。 浅間山の杭の上に、大きい赤っぽいアリがいたので、さっそく写した。こいつは動作がのろい。うまく写したつもりで帰宅して画像を見ると、なんと脚が8本ある。アリグモ♀で1pほどの体長。前脚を触角のように掲げている。わたしのアリ写真の第1号はクモに欺されてしまった。 |