ギンイチモンジセセリ (銀一文字せせり :チョウ目セセリチョウ科)

毎年除草をされない茅原が数十m四方ほどあって、そこにギンイチモンジセセリが発生する。わたしは今年はこの日に初めて見かけたが、たぶんもっと早く出ていると思う。表翅は真っ黒で、裏翅が写真のように美しい茶色に白銀の一文字がある。それが枯れた茅の間を縫ってすばやく飛び行くので、目がチラチラして追いにくい。すぐ見失ってしまう。たまたま止まったのを見つけてそっと接近していって撮る。わたしは真っ黒い表翅をまだ撮ったことがない。
野川でも周辺の公園でも、秋から冬にかけて徹底的な草刈りがされる。芝生を舐めたようにきれいにするというのは、洋式庭園のひとつのやり方だろうが、何もかにもそれにしてしまう必要はないだろう。野川の川岸などは芝生でもないのに舐めたようにきれいになるが、虫が草に産卵したのをすべて捨ててしまうことになる。せめて“トラ刈り方式”でやってもらいたいものだと思う。

('11) 4月16日撮影 於小金井市
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