カシワクチブトゾウムシ (柏口太象虫 :甲虫目ゾウムシ科)

この付近にごく普通にいるゾウムシ。5mmほど。いわゆるゾウムシのような長い口器を持っていない。肉眼では淡褐色〜褐色にみえる。背中にゴチャゴチャした不定形の茶色の模様が付いている。じつは酷似種がいくつかあり“クチブトゾウムシの仲間”というのが安全かも知れない。ケヤキの皮むきで一度そういう扱いにしたことがある(ここ)。「前胸背後角は外後方へ突出する」と石神井公園の昆虫が書いているのを参考にした。
樹脂製の杭で観察路がつくられているが、その杭の上にカシワクチブトゾウムシが乗っていた。写真はその「樹脂」の表面が拡大されているために、奇妙な不自然なものになっている。この杭はこの冬の間に作られたもので、見た目は立派なのだが、マクロで写してみてはじめて不自然さに気づいた。公園の杭はやはり自然木でつくって欲しいものだ。

('11) 4月21日撮影 於府中市
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