ヤマトデオキノコムシ (大和出尾茸虫 :甲虫目ハネカクシ科)

わたしは老人の例にもれず早起きで、いまごろの季節は5時に起き出し、コーヒーを淹れ新聞を見てネット上のニュースを読み「き坊の近況」を書く。パン食の朝食が終わると8時頃になる。それから午前中はデスクワークに費やし、昼近くなってそれに飽いてくるころ、軽く昼食をとって、といっても、バナナ1本と牛乳1杯、それに何か甘いお菓子ひとかけ食べるなどだが、自転車でちかくの公園に出かけて虫の写真を撮る。
ところが、この日は市議選の投票日で朝食後すぐに投票に出かけた。その足で公園を回ったので、いつもより数時間早くフィールドに出ることになった。林床がじっとりと湿っていて、いい感じだった。
朽ちかけた材が散歩道の脇に置いてあって、その上に艶やかな黒い甲虫が朱色の4点を見せていた。わたしはその場ではヨツボシケシキスイのつもりで写した。しかし、あとでよく見れば、だいぶ違う。ヤマトデオキノコムシという普通種であることがわかったが、わたしは初めて。「デオ」という不思議な語は「出尾」で、翅が短くミニスカート状になっていることを表している。デオはケシキスイ類などにもある。

('11) 4月24日撮影 於府中市
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