カオジロヒゲナガゾウムシ (顔白髭長象虫 :甲虫目ヒゲナガゾウムシ科)

丸太を組んだ柵に、1cm弱の虫がいた。わたしは最初、大きなハエトリグモがいる、と思った。前脚を突っ張った姿勢を、ともかく写してみた。写しながら甲虫らしいということは分かったが、ゾウムシであるとは気づかなかった。
白黒のストライプの脚が面白い。背中の白灰色と褐色の模様がとても優れた保護色になっていて、枯木の表面の凹凸に紛れてしまう。黄白色の顔が実に独特、馬やカバの顔を連想する。ヒゲナガゾウムシ科で、とりわけ触角が長いという種名ではない。
このゾウムシは見かけと違って実に神経質で、すぐ逃げだす。写真の場合も、わたしは頭部をちゃんと写そうと思って左へ一歩動いてもう一度見たら、もういなかった。飛んだり、転がり落ちたりするらしい。

('11) 4月30日撮影 於府中市
写真をクリックすると大きくなります
前へ 次へ HOMEへ
inserted by FC2 system