コナラの太い木が斜めに生えていて、根元の古い切り株にいつも黒い水が溜まっている。薮蚊が多く、しめって薄暗いところである。樹皮の白いカビに大きな茶色のゾウムシがいた。のっそりとしていて、あまり動かない。わたしはしばらく5mm程度の虫ばかりを写しているので、1.5cmほどの虫は“おっ、大きいなぁ”と感じる。これは口吻を除いて、14.5oあった。 全身に広がる「凹凸の穴」が目立つが、それで“アナアキゾウムシ”というらしい。黄白色の短毛による模様がある。頑丈そうな黒褐色の鎧を着ているように見え、なかなか格好いい。長くない口吻の先にゾウムシらしい特徴ある触角がついている。 マツアナアキゾウムシとの区別は分からない。コナラにいたのでクリアナアキゾウムシにしておくが、近くにアカマツも生えている。 |