クモを引きずっていくオオシロフベッコウを見つけた。きわめて熱心にエネルギッシュに引っぱっていく。クモには痲酔が掛けられている。草を越え、葉に上がって、杭を登り、ロープを横歩きして伝って行き、小径を横断して、メハジキをどんどん登り高さ1m50pほどの花にクモを据えつけた。その一心不乱の努力は、どうみても、はっきりとした目標がある行動のように思えるが、しかし、行き当たりばったりの猛然たる盲目の努力なのかも知れないとも思わせる。 メハジキの花にクモを置いて、オオシロフベッコウはどこかへ姿をくらました。おそらく、掘りかけていた穴を整える作業に戻っていったのだと思う。残念ながらわたしはそこで追求をあきらめてしまったので、穴を確かめることができていない。 このあと、8月16日にオオシロフベッコウがジョロウグモを引きずっているところに出くわし、幸い1mほどの近くに穴を掘っていたので、一部始終を観察し撮影することができた。わたしが発見してからオオシロフベッコウがジョロウグモを穴に納めて、穴を埋めもどし、何もなかったように落ち葉や小枝まで配置し終わるまで、ちょうど1時間かかった。穴を掘っている映像を上の「杭を登り・・・」に追加した。 |