浅間山のベンチに座っていると、ベンチの上を黒っぽくて翅の大きめな虫がよろよろと歩いて来た。産卵管らしいものを持っているので、♀だろう。体長は産卵管を除いて1.5cm位。腹の白い輪がよく目立つ。動作は鈍く、なんとなく微笑を誘う印象。 帰宅して調べて驚いた。これが憧れのラクダムシ成虫であった(幼虫 は昨年1月に写している)。そう思って頭のあたりを見ていると、何となく“らくだ”みたいな気がしてきた。Yahoo百科事典には「昆虫綱脈翅目ラクダムシ科の昆虫。こぶ状の中・後胸をもち、長い頸(前胸)を持ち上げ、腹部を曲げて歩くようすがラクダに似ているというので、この名がある」(山崎柄根)というが、そうだろうかね、・・・そうかな。 なお、分類は新しくなって「ラクダムシ目ラクダムシ科」となった(北隆館の新訂図鑑など)。ラクダムシ科の日本産種はこのラクダムシだけだそうだ。 |