野茨の枝先に柔らかい新芽ができると、そこに細くて薄緑のカスミカメがつく。「そこにいるよ」と言われてもなかなか見つけられないノイバラホソカスミカメである。体長4mmほど。おまけにわずかの風で枝先が揺れるので撮影者泣かせである。 わたしは野川の川岸の野茨の株に何度か通って、やっと、この程度の映像になったので、これで妥協することにした。片手で枝先を押さえて撮ったりするのだが、片手カメラでは手ブレが出るし、何よりも片手カメラはアングルがいいかげんになる。ともかくちゃんとブレずに写ってればいい、という気持ちになる。 |