クロトビイロサシガメ (黒鳶色刺亀 ;カメムシ目サシガメ科)

前夜、雨交じりの強風があり、浅間山公園も荒れているだろうと思いながら、いつもの周回路を歩いた。南側斜面の古い切株にサルノコシカケの仲間が沢山生えているところに、大きめの黒っぽいカメムシがいた。初めて見るサシガメであると気付き、周りの木の葉に触れると雫が垂れるような写真には難しい条件の中、フラッシュをたいて撮影した。
2cm余の大きさで、全身が黒っぽくはじめは汚れているのかと思っていた。よく見るとそうではなく、胸背には微妙な模様がみえる。変わっているのは前脚がとても太く黒いのに対し、中・後脚がまるで枯草の茎のような薄褐色である。
クロトビイロサシガメは比較的少ない種らしい。全国農村教育協会『日本原色カメムシ図鑑』(1,2巻)にはない。ネット上の情報では“河原に多い”としているものがある。

('12) 10月29日撮影 於府中市
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