この特徴のはっきりした中型の蛾は見まちがえる心配はない。前翅長は2cmほどで、11月に出現する。この写真は多磨霊園のケヤキの大樹で撮影した。 ニトベエダシャクWilemania nitobei の「ニトベ」は昆虫学者の新渡戸稲雄に献名されたもの。新渡戸稲造の従弟で、台湾で大正4年(1915)昆虫採集旅行中アメーバ赤痢で死亡している(32歳)。稲雄の略歴と肖像が十和田市立新渡戸稲造記念館の「収蔵資料展2010」にある。それによると「ニトベギングチバチをはじめとして、1ダースほどの虫たちが『ニトベ』の名前を学名や和名に持つ」とある。 |