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第一巻 26
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蹴鞠師

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蹴鞠の最盛期は12~13世紀で、飛鳥井流が江戸時代を通じて家職として伝えられた(世界大百科事典より)。ここの蹴鞠師は鞠を扱う曲芸をタネに薬を売ったりしていた江戸時代の賎民。短い棒を持っているのに注意。

『盲文画話 ももんがわ』に「鞠の小六」という名人がいて、膏薬や歯磨きを売っていたとある(これ)。
小六と呼びて薬商人、鞠の上手なりとか、鞠の曲蹴きょくげには種々目を驚かし、竹篠たけしのにても鞠を自由にする事、鞠に生あるがごとし。人物賤しからざる老人、これも宝暦ごろまで名高かりし
篠竹一本で鞠を自在に操ったという。朝倉無声『見世物研究』(ちくま学芸文庫p46)には三条小六が竹の棒一本で鞠を操っている図がでているが、これは二代目小六であるという。

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