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第一巻 25
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山伏

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頭に頭巾ときんを着け、左手に法螺貝を持ち、右手に金剛杖を突く。腰に巻いている赤い綱は螺緒らおである。
「螺緒」は修験者が腰にまとう一種のザイルで、長さには三種あって、新客は十六尺、度衆は二十一尺、先達は三十七尺のものをつける。色は赤である。螺緒は秘伝では修行者の臍の緒を意味するという。宮家準『山伏』評論社1973 p146
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