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第一巻 34
「うちわ売り」 「大田区の史跡と歴史」というサイトは、多様な分野についてマニアックで、浮世絵についてもとても詳しい。「団扇絵について」では、団扇用の丸い浮世絵が制作されたことなど、述べてある。左の清水晴風の「団扇売」もちゃんと画像が出ている。 団扇になったものは捨てられるため残っていないが、切り抜かずに絵として鑑賞されたり、見本の絵が残った。日本に団扇がもたらされたのは、奈良時代で中国よりもたらされた。江戸文政頃(1818)より流行した。歌麿なども絵のなかで団扇を持たせている。知られた浮世絵師のほとんどが描いている。この「団扇売」は、一色ないし簡単な図案の団扇ばかりを売っているが、これが実用向きだったのかも知れない。 この団扇売りの男の右手は、何かをしているところのようだが、何だろうか。 |