太神楽の獅子頭をふたりが担いできた。笠の男が太鼓を打ち、担ぎ手は杖を巧みに使って、休憩している。一方、
左では庶民的な感覚が溢れる曲芸を演じている。撥を投げ挙げ、残りの二人は小太鼓と笛をにぎやかに演奏している。
撥の両端を赤くしているのは、松明をかたどったものであるからという。サイト「太神楽曲芸について」で知った。(このサイトはお勧めです。書き方がとても真面目)。
(太神楽の内容は)主に<舞>と<曲>とに分かれます。
<舞>は獅子頭を御神体と仰ぎ、それを捧げて人家を訪ね悪魔祓いの祈祷を目的とした<神楽舞(獅子舞)>であり、<曲>は娯楽性ゆたかな余興として<放下(曲芸)>を見せるというものですが、曲芸の方を独立して別に「太神楽曲芸」と呼ぶことがあります。(上記サイトより)
すでに第一巻05「天和貞享の頃の太神樂打」があった。
これの原画は、古閑『人物草画』の太神楽。
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