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第二巻 14
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   飯櫃おはち入賣

毎年冬季に 飯櫃入
と称し藁にて製したる
ふごの如き物を賣る此おはち入
飯の冷さる豫防器にて
大中小等種々ありといふ


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「飯櫃入 おはちいれ」。ご飯が炊きあがると、木製の「お櫃 おひつ」(「飯櫃 めしびつ」とも)に移して保存した。そのお櫃の保温のための藁製品。晴風は丁寧に描いている。

昭和30年代から、電気製品によるご飯やお湯の保温が普及したが、それ以前はこのような藁製品を使ったり、炬燵の隅に入れたりしていた。

ふご 畚】
1 竹・わら・縄などで網状に編み、四すみにつりひもをつけ、物を入れて運ぶ用具。もっこ。
2 釣った魚を入れるかご。びく。(大辞泉

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