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第二巻 25
盆の供物というと、キュウリやナスで作った馬や牛、それに盆提灯・盆燈篭などで飾りつけることを思い出す。そういう物は、今でも売っているのを見る。 この図にあるのは仏具荘厳品のようでもあるが、それとは異なる何か特別の物であったようだ。 晴風『街の姿』(大平書屋1983)の「芋殻売 燈籠売 もり物うり」の「もり物」がこの「供物」と同じもののようだ。残念ながらそこにもとりわけた説明はされていない。 毎年七月盆前 精霊会に供するものを売。これを草市といふ。此市、江戸町諸方有。七月十二日の夜を以てす。其節に商ふ物の内燈籠 もり物売り等ハ絶たり。(前掲書p96)(下の段落を追加、2021/05/30) |