画像をクリックすると、拡大する。

第二巻 27
前へ : 目次 : 次へ

  芝居顔見世番附賣

 三芝居役者給金付 入替りました
 役者顔見せ番付

役者給金と称し半紙
二枚摺に似顔繪并改所
位付俳名住居等を委しく
記し又一口評を江戸名所
其外橋尽し川尽し鳥魚等
種々なる物に寄せて偏するを
例とす此番付毎年十一月
顔見せの時改板をなす
ものなりといふ

 給金も價千両の花役者
  春の景色にまさる顔見世



◆-◆

「偏する」は編する。

国会図書館デジタルコレクションに「三芝居番附」という刷り物が公開されている。「来ル霜月朔日より河原崎権之助森田勘弥ばんどう又九郎役者付」(ここ)(延宝三年1675)という、とても古い「芝居番付」の印影が見られる。
なお「三芝居」というのは江戸で公許された芝居小屋を言い、中村座・市村座・森田座(名称には変動有り)の江戸三座のこと。

◆-◆
前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system