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第三巻 43
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車力

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晴風『街の姿』にも「車力」があり、それの説明文の全文。晴風の家業がその本職であったことを思わせる。
車力は当時と昔とは甚だ相違せり。昔は大八車と称す木製の車に諸荷物を積載し四人にて引くを例とす。前の弐人を楫取と云、後の弐人をあと持ちと称す。楫取はエンホイと掛聲を出して引くもの也
【車力 しゃりき】
平安時代中期から明治期頃まで、車両類を牽いて荷物の運搬を業としていた者。
特に荘園制のもとにおいて、荘園領主が年貢などを現地から搬入するために車力を用いた例が知られている。江戸時代には大八車・べか車が車両による運搬の主たる地位を占めるようになり、車宿と呼ばれる親方的な業者に雇われる零細な車力から、自ら大八車・べか車などを所有して独立して事業を行う車持の者まで様々な形態があった(ウィキペディアより)。

【べか車】は近世に大阪市中で使われた荷車。江戸の大八車より少し小さい。頑丈で重量物の運搬に耐え、船の物資運送と競り合うほどであった。後には橋を通行するのを禁じた。

「江戸職人歌合」の「車引」が原画。

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